こんな疑問やお悩みはありませんか?
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・宅建ってどんな資格?
・何回受けても宅建に受からない…
自分も宅建の学習方法や学習時間に悩んでいたので記事を書いてみました。
この記事の内容
・宅建合格は200~300時間の勉強時間が必要
・宅建は独学でも正しい学習方法をすれば3か月で合格できる
・宅建独学合格は「わかって合格(うか)る宅建士」と「宅建試験ドットコム」を活用する
この記事を書いた人
そこでこの記事では資格の概要からおすすめテキストとサイト、そして3か月で合格できる学習方法とスケジュールを解説します!
この記事を読むメリット
私が仕事をしながら宅建に合格したノウハウや経験を凝縮しました。
試験に合格して宅建を取得したい人は最後まで読んでもらえると嬉しいです。
では早速詳しくみていきましょう。
宅地建物取引士は国家資格
宅地建物取引士は国家資格です。
- 不動産の契約締結前の重要事項の説明
- 重要事項説明書への記名
- 契約内容書面への記名
これは宅建を持っている人しかできない独占業務となります。
不動産取引は高額なものが多く、不正などが行われないよう、適正な取引が円滑に行われるようにする役割があります。
宅地建物取引士取得のメリット
宅地建物取引士取得のメリットを6つ紹介します。
収入アップにつながる
不動取引では、重要事項の説明や書面への記名が宅建士の独占業務ですから、宅建士がいなければ成り立ちません。
会社によって、取得できるように金銭的なサポートや合格した人にお祝い金や資格手当を支給するところもあります。
就職、転職に有利
不動産の売買や仲介には、各事務所の従業員の5人に1人の割合で宅建士をおくことが義務となっています。
大きな会社ほど宅建士を持つ人材を欲しています。
人材を確保するにしても、宅建士を持つか持たないかで従事できる内容が異なるので、宅建士を持つ人を優先的に採用したいという企業心理が働きます。
女性の再就職に有利
不動産業界は良くも悪くも人の入れ替わりが多いです。
慢性的に人不足の企業もあります。
宅建士を持つだけで、実務経験が乏しくても独占業務があり、また宅建士の設置義務があるので重宝されます。
起業や独立のチャンスがある
宅建士の資格があれば、宅地建物取引業で起業、独立することができます。
いきなりの企業は難しいと思いますが、ある程度、企業で職務経験を積めば、より自由に働きたいと思ったときに選択肢の幅が広がることは間違いありません。
もし失敗しても再就職の可能性が高いです。
資格を取る負担以上のリターンがあるかも
大きなライフイベントに、マイホームの購入がありますが、高額な商品ですから慎重な判断が求められます。
宅建士所得のために培った知識はがあれば、不動産価格の妥当性やローン返済の信憑性、建築販売会社の信頼性など判断するのに大きく役立ちます。
またアパート、マンションなどを賃貸するときにも申し込み、入居、退去など役立つ場面がたくさんあります。
宅地建物取引士は一生使える資格
資格自体は生きている限り有効です。
合格後、法定講習、または2年以上の実務経験を有すれば、宅地建物取引士証を申請すれば、交付を受けられます。
宅地建物取引士証は5年間しか有効期限がありません。
更新すれば問題はありませんが、万が一切れてしまってもまた講習をうければ再交付してもらえます。
宅地建物取引士の試験概要
実際に宅建士の試験はどんな内容になるのか確認していきます。
試験申し込みと受験日程、合格発表日
受験の申込受付期間:7月中
試験:毎年10月の第3日曜日に全国で実施
合格発表:11月の月末または12月初旬となります。
宅建は年1回しか受けられません。
受験資格
宅建の受験資格はありません。
誰でも気軽に受験できます。
試験会場
全国で実施されていますが、基本的に住民票の登録のある都道府県となります。
申込方法と受験料
申込方法は郵送とインターネットがあります。
受験料は8,200円です。
試験形式と試験時間
4答択一の50問で2時間です。
試験科目毎の出題数
科目 | 出題数 | 問題番号 |
権利関係 | 14問 | 1~14問 |
法令上の制限 | 8問 | 15~22問 |
税その他 | 3問 | 23~25問 |
宅建業法 | 20問 | 26~45問 |
免除科目 | 5問 | 46~50問 |
「権利関係」と「宅建業法」の割合が多いことがわかります。
合格率と合格ライン(点数)
合格率は15~20パーセント、合格ラインは30点代中盤から40点近くとなります。
年度 | 合格率 | 合格点 |
令和4年度 | 17.00% | 36点 |
令和3年度 (10月実施分) | 17.90% | 34点 |
令和2年度 (12月実施分) | 13.10% | 36点 |
令和2年度 (10月実施分) | 17.60% | 38点 |
令和元年 | 17.00% | 35点 |
平成30年 | 15.60% | 37点 |
平成29年 | 15.60% | 35点 |
平成28年 | 15.40% | 35点 |
平成27年 | 15.40% | 31点 |
平成26年 | 17.50% | 32点 |
平成25年 | 15.30% | 33点 |
平成24年 | 16.70% | 33点 |
平成23年 | 16.10% | 36点 |
ばらつきがあるので、安全ラインを考えるならしっかり8割の得点を目指すべきです。
建物取引士の勉強時間と学習方法
建物取引士の勉強時間と学習方法を解説します。
約200時間~300時間
約200時間~300時間が必要と言われています。
350時間必要と書いてあるところも見受けられます。
300時間とすると、1日2時間で約5ヵ月が必要となるので、決して簡単な資格ではありません。
不動産会社に従事する専業の方も受験しているので初学者だとさらに長くなる可能性があります。
独学、通学口座、通信講座
3パターンの学習方法が考えられます。
費用 | 学習時間 | 手間 | |
独学 | ◎ | △ | ◎ |
通学口座 | △ | ◎ | △ |
通信講座 | △ | ◎ | ○ |
メリット | デメリット | |
独学 | 自由度が高い 費用が安い | モチベーション維持が難しい 学習方法で悩む時間ができる |
通学口座 | 試験対策された教材が使える 講師に質問できる | 費用が高い 移動時間がかかる 近くに通えるところが無い |
通信講座 | 試験対策された教材が使える 講師に質問できる ⚠︎できない場合もあり オンライン環境で場所を問わない | 費用が高い |
時間的な自由度と費用を考えるのであれば独学がおすすめです。
合格率を重視しながら自由度を求めるのであれば通信講座をおすすめします。
独学おすすめテキストと問題集
本記事の作成者が宅建合格するのに実際に使ったシリーズの最新版をご紹介します。
基本テキスト わかって合格(うか)る宅建士
宅建の独学おすすめテキストは「わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」です。
法改正などもあるので、毎年最新版が必要な宅建テキストですが、毎年レビュー数も多く人気です。
本記事作成の筆者も使ったテキストです。
おすすめ理由1 オールカラー
オールカーラーで、図解やイラストが多く、理解しやすいテキストです。
重要ワードや数値については赤シート対応です。
おすすめ理由2 過去12年間の本試験データをしっか反映
本試験出題個所にアンダーラインと出題年度を表示しているので頻出個所がわかりやすいです。
宅建試験は過去問の刷り直しが多いので重要な点です。
おすすめ理由3 「基本テーマ32」&各分野の「傾向と対策」
試験の全体像をつかむことがスタートラインです。
試験にどんな内容が出るのか、問われるのかをわかりやすく解説してくれています。
おすすめ理由4 持ち運びに便利
4分冊方式なので、どこでも手軽に学習ができます。
おすすめ理由5 最新の法改正・統計データ等を網羅
『法律改正点レジュメ』を7月頃に無料公開してくれます。
分野別過去問集 わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集
実践形式過去問集 わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス)
1問1答集 わかって合格(うか)る宅建士 一問一答 セレクト600
独学最短合格するための勉強サイト
アウトプットとインプットを効率的に最速でできるサイトをご紹介します。
宅建試験ドットコム
宅建独学最短合格方法の重要なポイントです。
宅建の独学を効率的に進めることができるサイトです。
おすすめ理由1 分野指定をして学習できる
各分野で計1,000問以上あるので、学習の進捗にあわせて分野をしっかり選んで学習をできます。
また出題割合の高い分野の問題数が多いので、自動的にその部分への学習時間が増えます。
おすすめ理由2 未回答の問題だけを出せる
効率的に学習する内容を増やせます。
宅建は過去問が多いだけに、どうしても必要以上に重複して問題にあたってしまうことがあります。
まず一通りあたって学習すべき重点ポイントを絞っていけます。
おすすめ理由3 過去問が充実
実施年毎にしっかり分けてあるので、模擬試験として活用が可能です。
その際はしっかり時間を測るなど本番を想定して行いましょう。
おすすめ理由4 間違え得た問題だけを抽出
復習の際に間違えた問題だけをピックアップして取り組めます。
間違えた問題を紙の問題集で探す時間を考えると、その手間が省けて非常に効率的です。
おすすめ理由5 チェックした問題だけを抽出
数値などなかなか覚えておけない問題が出てくると思います。
そういった問題はピックアップしておき、試験直前に臨むと学習時間の短縮になります。
おすすめ理由6 苦手個所がよくわかる
自分の苦手個所が数値として理解できます。
何となく得意、苦手だと本当に点数としてそれが表れているかわかりません。
それを分野毎に自動で苦手を数字化してまとめてくれるので独学には強い味方です。
おすすめ理由7 選択肢の正誤検証がスムーズ
1つの問題に対して4つの選択肢が試験形式です。
正しい選択肢も重要ですが、誤っている選択肢の検証をすぐに見やすくできることで、学習効率に差が出ます。
各選択肢の正誤判断ができること、そしてその理由までしっかり覚えること、ここまで出来て本当の勉強と言えます。
また従来の紙の問題集にありがちな、問題と回答を行ったり来たりする時間がなくなるので大幅な時間の節約になります。
おすすめ理由8 自分の現在の得点率がわかる
自分がどのぐらいの得点率を持っているかが正答率をみれば明らかです。
毎年合格ボーダーは前後しますが、8割を得点を目指して試験を受けるべきです。
独学で最短合格する勉強方法
基本テキスト 「わかって合格(うか)る宅建士」と「宅建試験ドットコム」を組み合わせて行います。
合格できない(受からない)理由は学習した知識を忘れてしまうからです。
人間の記憶は時間の経過とともに薄れていきます。
エビングハウスの忘却曲線を応用し、「わかって合格(うか)る宅建士」と「宅建試験ドットコム」を使って3か月で合格する勉強方法を解説します。
最短学習時間は人によって違う
学習時間は200~300時間と言われています。
人によってはそれ以上、それ以下になります。
300時間以上が必要という人もいます。
事前知識有無、学習の得手、不得手があるので、その人にとっての合格最短勉強時間を目指す方法をご紹介していきます。
合格できない(受からない)理由
合格できない1番の理由は、インプットとアウトプットがうまくいっていないからです。
勉強方法が分からないことは間違った勉強方法につながります。
間違った勉強方法でいくら時間をかけても結果は出ません。
宅建試験は広く深く知識が必要とされます。
効率的にインプット、アウトプットができないと合格に必要な知識量が身に付きません。
インプットにおいて参考テキストを十分読み込んだはずなのに忘れてしまう。
参考テキストは割と覚えているのに、試験問題を解くというアウトプットがうまくいかない。
どちらも学習したつもりであるだけで、適切な学習方法ではなく、必要な勉強量に達していないからです。
受からないのは知識を忘れてしまうから
人間は学習したことをどんどん忘れてしまいます。
その時に一生懸命覚えても、1か月も経つと20%以下となってしまいます。
学習範囲が狭く、浅くであれば付け焼き刃学習でなんとかなりますが、宅建では通用しません。
エビングハウスの忘却曲線を応用する
適度なタイミングで復習することで、1回目よりも学習時間を短く、そして記憶した知識の減少率を抑えることができます。
2回目以降の復習では、さらに知識の定着率が高まります。
1週間後の次に1か月後のスパンで復習を勧めているいる方も多いようですが、そこに2週間後を追加します。
学習と復習スパン、時間の目標
1.1回目の学習 100%の学習時間
2.次の日に1回目の復習 80%の学習時間
3.1週間後に2回目の復習 50%の学習時間
4.2週間後に3回目の復習 30%の学習時間
5.1か月後に4回目の復習 30%の学習時間
参考テキスト1冊を60等分する
おおまかでいいので、テキストを60回分して印をつけてください。
60回の学習で1周できるイメージです。
700ページぐらいあれば、1回あたり11から12ページになると思います。
まだ試験日まで4か月以上のあるのであれば、1回あたりを10ページ毎にでわかりやすくしても大丈夫です。
宅建試験ドットコム20問×60回=1200問
宅建試験ドットコムは約1200問あります。
1回20問を目安として60回で1周とします。
試験までに3周が目標です。
1周目は考えても答えは出ないので、20秒で目を通して選択して40秒で選択肢の正誤理由をよく確認してください。
1問1分でやってください。
2周目は正答を選ぶつもりで30秒で答えを選んで30秒で正誤理由を確認してください。
【3か月以内合格】想定勉強時間200~300時間
この方法を実践できれば、3か月(90日)で200~300時間で8割以上の得点率を確保できるはずです。
3か月以内合格メソッド
基本テキスト読み込み:5周
宅建試験ドットコム:3周
「回目」あたりのテキスト読み込み時間は目安に過ぎません。
1回目の11~12ページを読む時間は相当かかりますが、2回目以降は減ります。
1単位あたりのテキストの読み込みに時間がかからなければ、全体的な時間は減ります。
参考テキストの1周目が終わるまでの60日間で、30日目から60日目が復習が重なり、ツライ時期となります。
テキスト読み込み後に余った学習可能時間があれば、すべて宅建試験ドットコムに充てて、正答率80%以上を目指してください。
宅建ドットコムで8割以上の正答率を出せるようになれば、本試験でも近い数字が出るはずです。
正答率8割以上を出せるまでの時間がその人の最短勉強時間となります。
【4か月以上】想定勉強時間300時間以上
4か月以上日程がとれる合格メソッド
基本テキスト読み込み:5周
宅建試験ドットコム:3周+4周目~
想定勉強時間300時間以上確保できれば、合格率がより高くなります。
紹介したスケジュールで3か月学習は厳守し、宅建試験ドットコムを4周目に突入し可能な限り問題を解いてください。
ただ重要な点として、学習期間が長くなったのに、絶対的な学習量が減るようなかたちはNGです。
宅建独学勉強の3大注意点
解説した宅建独学勉強の注意点を3つあげます。
分からない問題はスグに回答を見る
分からない問題はスグに回答を見て覚えることに集中してください。
宅建試験に合格するためには知識量を増やす必要があります。
悩んだ時間は脳の疲労を招くだけなので、覚えることに時間を割いてください。
宅建試験ドットコムの正答率に注意
宅建試験ドットコムの正答率はそのまま本試験の正答率に直結します。
得点率が8割を超えてこなければ学習効率、学習時間に問題があります。
*学習履歴は期間を選定できるので、直近の日程を指標にしてください。
試験日に向かて学習量を上げていく
試験日に向けて学習量を上げていってください。
学習効率が上がってくるので短時間で済む日程も発生してきます。
しかし、学習効率が上がっても、必ずしも習熟度が上がるわけではありません。
試験日程に知識量が最大化されるように努力が必要です。
宅建の通信講座は【スタディング】がおすすめ
独学合格が難しそうだと感じる方は、通信講座【スタディング】がおすすめです。
スタディングは、スマートフォン、携帯音楽プレーヤー、タブレット、ノートPC等で学べるため、忙しい方でも、場所と時間を選ばずにスキマ時間で試験勉強ができます。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
本記事の内容
・宅建合格は200~300時間の勉強時間が必要
・宅建は独学でも正しい学習方法をすれば3か月で合格できる
・宅建独学合格は「わかって合格(うか)る宅建士」と「宅建試験ドットコム」を活用する
「受からない」は正しい学習方法で必要量をクリアすれば必ず合格できます。
宅建と相性の良い資格はこちらにまとめてあります。
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