こんな疑問やお悩みはありませんか?
はてな
・失敗しない部屋探しをしたい
・みんなが羨ましがる優良物件に住みたい
自分も大学生になる前に部屋探しで悩んだので記事を書いてみました。
この記事の内容
・部屋探しの条件をリストアップすることで失敗を防げる
・絶対条件と妥協できる条件に分ける
この記事を書いた人
そこでこの記事では不動産会社に行く前に条件設定を行うことの重要性を解説します!
この記事を読むメリット
私が不動産会社に従事して得たノウハウや経験を凝縮しました。
大学生の部屋探しを成功させたい人は最後まで読んでもらえると嬉しいです。
大学生の部屋探しで失敗する理由は条件設定
大学生の部屋探しで失敗する一番の理由は条件設定をしっかり出来ていないからです。
条件のミスマッチは失敗する部屋探しにつながる
「条件設定が出来る=賃貸物件に住むイメージが出来ている」と言い換えることができます。
失敗談の多くは「住んでみて分かった」に起因します。
「知らなかった」は自分と物件との条件のミスマッチでしかありません。
つまり住んでみる前に賃貸物件に住むイメージがしっかり出来れば、失敗しない部屋探しができます。
条件設定がしっかり出来れば、賃貸物件を十分に理解してトラブルを回避できます。
失敗する部屋探しを回避するポイント
部屋探しで成功するポイントは条件設定を入念に行い、明確化する事です。
曖昧な条件で部屋を決めてしまうと住んでみてわかった【失敗】につながります。
大学生のお部屋探しのコツをまとめます。
条件設定をリストアップし、賃貸物件をイメージし、理解することです。
専門知識や高度なテクニックは不要です。
部屋探しの条件を明確化する
大学生1人暮らしの部屋探しで失敗しないためには、条件設定を明確にすることが重要です。
希望条件をすべて満たす完璧な物件は簡単には見つからないので、最終的に譲歩できる物件で折り合いをつけることがほとんどだからです。
理想の素敵なお部屋は超高級物件であることは想像に難くありません。
条件を明確化し優先順位をしっかりつけてください。
思いつく限り条件を書き出す
まずは思いつく限り条件を書き出してみましょう。
ここで大学生の一人暮らしの条件を大まかに書き出しておきます。
アパート?マンション?
間取りは?
何帖が良い?
場所は?
日当たりと風通しは?
お風呂トイレ別か一緒か?
独立洗面台は必要?
洗濯機置き場は室内?
階数は?
駐輪場の有無は?
家電品や家具の有無は?
インターネット無料設備の有無は?
セキュリティ(防犯面)は?
全条件をリストアップしてしまうと部屋探しの選択肢が狭まってしまうので適度に行ってください。
細かく条件を確認してみよう
条件は人によって変わるので、条件をリストアップする作業が重要です。
予算ー上限金額を決める
毎月の予算から引き算をします。
毎月の予算(仕送り)は決めます。
そこから食費、光熱費、など必ずかかるものを引き算してみます。
*授業料は大学や学部で変わるので一旦除いて考えます。
項目 | 目安金額 |
食費 | 30,000円 |
光熱費 電気・水道・ガス | 10,000円 |
交際費 | 20,000円 |
家賃 | 40,000円 |
合計 | 100,000円 |
(例)毎月10万円の予算
食費:30,000円(1日1,000円×1か月=30,000円)
電気・水道・ガス:10,000円
100,000円-40,000円=60,000円
でもせっかくの大学生生活も楽しみたいですよね。
交際費:20,000円
60,000円-20,000円=40,000円
結果:家賃40,000円
生活スタイルや仕送り金額は多分に個人差がありますので、ご了承ください。
アパート?マンション?ーそれぞれ特色あり
アパート | マンション | |
構造 | 木造 鉄骨造 | 鉄骨造 鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート |
遮音性 | 低い~普通 | 普通~高い |
階数 | 1~3階 | 2階以上 |
価格 | 安い~普通 | 普通~高い |
数 | 地方部に多い | 都市部に多い |
セキュリティ | 普通 | 普通~高い |
どっちが良いというわけでもありませんが、地域によってはどちらかしかなかったりします。
それぞれの特色をしっかりつかんでおくと良いです。
間取りは?ー1Kor1Rで十分
1Kor1Rは人によって好みが分かれます。
大学生の場合、ほとんどが1Kや1R(ワンルーム)です。
洋室部分とキッチン部分が分かれていれば1K、同じ空間なら1Rです。
あまり大きな違いがなさそうですが、住んでみると全然違うので事前に自宅で「仕切りのあるなし」でどの程度変わるかシミュレーションしてみてください。
広いお部屋が良いですが、学生のうちは必要十分な面積で考えます。
同じくらいの築年数でも面積が大きい方が高くなります。
学生のうちは我慢も肝心です。
何帖が良い?ー居住部分で8帖が理想
広いに越したことはありませんが、キッチンなどを含めずに8帖あると余裕があります。
1Kは分かりやすいですが、1Rは居住部分を含めてフロア全体で○帖と表記してあるので注意が必要です。
また地方都市の方が広さには余裕が出ますが、都心部だと予算によっては6帖以下ということも十分に考えられます。
日当たりと風通しは重要
住んでみないと分からない部分もありますが、しっかり確認したいところです。
向きに正解は無いですが、前の建物との距離感や湿気を感じやすい立地かなどは現地で確認できる時に見てみましょう。
場所は?ー大学とスーパー近くが良い
大学とスーパーの近くが1番です。頻繁に利用する施設へのアクセスを重視します。
駅まで近い方が便利ですが、大学とスーパーを自転車または徒歩でアクセスできるエリアを優先した方が良いです。
家賃 | 交通費 | 通学時間 | 合計 | |
大学が近い物件 | 50,000 | 0 | 少ない | 50,000 |
大学が遠い物件 | 40,000 | 10,000 | 多い | 50,000 |
もちろん大学の周辺環境にもよりますが、交通費がかかれば遠くて安い物件も、交通費のかからない近くて高い物件も金額は同じになります。
例えば大学から少し離れて、家賃が5,000円安くなっても公共交通が遠くなった分、5,000円高くなれば結局同じです。
むしろ通学時間分の損失と考えれば近い方が安い可能性が高いです。
近隣の商業施設へのアクセスも確認が必要です。
大学とスーパー近くで金額を押さえて、時間も有効活用できる物件がおすすめです。
お風呂トイレ別か一緒か?ー別がベター
クリア可能な条件かどうかは地域差が激しいところです。
都心部はお風呂トイレ一緒が普通ですが、地方都市は敷地が広いので、古い物件を除き、別になっている物件がほとんどです。
ユニットバス
「ユニットバス」とは壁・天井・床・浴槽が一体化している浴室のことです。
つまり「お風呂トイレ一緒」という意味ではありません。
お風呂トイレ一緒を表すのであれば「浴槽・洗面台・トイレの3点式ユニットバス」が正しい表現となります。
皆様のご自宅のように浴槽だけであれば「1点式ユニットバス」、洗面台と浴槽であれば「2点式ユニットバス」となります。
独立洗面台は必要?
浴室にある小さな洗面ボウルではなく、脱衣スペースなど浴室以外にある洗面台が「独立洗面台」を指します。
あると便利ですが当然家賃が高くなる条件です。
洗濯機置き場は室内?ー室内が良い
洗濯機置き場が室外という物件もまだまだあります。
雨や寒い時期は大変なので室内に置けるお部屋が良いです。
階数は?ー2階以上がベター
1階 | 2階以上 | |
防犯 | △ | ○ |
値段 | 安い | 高い |
眺望 | △ | ○ |
人気 | 普通 | 希望が多い |
2階以上がおすすめです。
防犯面や見晴らしの開放感が全然違います。
泥棒などの侵入が怖い方には1階よりは2階以上を強くお勧めします。
駐輪場の有無は?ー自転車の有無
地域にもよりますが、大体賃貸物件の駐輪場は無料が多いです。
でも都心部は地方都市の部屋を借りるのと同じぐらいかかることもあります。
家電品や家具の有無は?ーあると便利
もし比較的新しい家電や家具が備え付け(設備品)としてあるのであれば、とてもお得です。
設置の手間、撤去の点が少ないからですし、卒業時の解約の際も引越負担が減ります。
インターネット無料設備の有無は?ーあると便利
大学生必須条件の一位ですので設備の有無は重要です。
今はレポートや課題をオンライン提出したり、そもそも講義自体がオンラインということもたくさんあります。
利用料金無料が多いところは共通ですが、接続方式は様々あるので事前にしっかり確認をしてください。
セキュリティ(防犯面)は?
地域柄にもよりますが、エントランスオートロックや玄関TVモニターホンは、優先項目です。
これは入居者の努力で後々追加できるものではありません。
オートロックがなくても玄関TVモニターホンがあれば高い防犯機能を確保できます。
必要があるかは最初にしっかり確認することが重要です。
入居日を決める
重要なポイントをご説明します。「入居日をいつにするか」です。
親の協力が必要不可欠なので、仕事を休む都合なども出てくると思います。
すでに空室物件であれば希望通りの日程で入居できます。
しかし、まだ現入居者が退去していない場合は、部屋のクリーニングやメンテナンスの都合上、希望の日程で入居できない場合があります。
遅い場合だと入学式の前日や入学式を過ぎてしまうケースなどもありますので、事前にしっかり入居する引越し日程を考えておいてください。
入居日が折り合わないために、希望物件を断念することは頻繁に起こります。
事前に条件を明確化するメリット
事前に条件を明確化することで理想に近い物件が見つかり、部屋探しで失敗しない可能性が高まります。
不動産会社に十分に条件を伝えられる
いざ不動産会社に条件を伝えようとすると、上手く伝えられなかったり、抜けてしまったりします。
不動産屋さんはお客様の緊張をときながらご紹介することがお仕事ですが、お客様が「お客様としての実力」を発揮できるかどうかはお客様次第です。
メモなどを準備すれば正確に条件を伝えられる
メモアプリや紙に書いておけば希望条件がしっかり伝えられます。
条件に優先順位をつけられる
事前に条件をしっかり検討することで優先順位がわかり、柔軟な部屋探しをすることができます。
家賃の上がる・下がる条件
お値段の上下する条件は付加価値の増減です。
家賃の上がる条件は付加価値による
デザイナーズマンションのようなお部屋
高級ホテルを思わせるお部屋
どう考えても高くなりそうですよね。
でもなぜ家賃が高くなると連想できるのでしょうか。
それは希少価値が高いと思えるからです。
プラス要素が多い部屋は該当する数が少なくなります。
お部屋は付加価値の合計で値段が決まります。
綺麗
最新設備
広い
場所が良い …etc
理想のお部屋は高級物件
お部屋探しをする多くの人が理想と現実のギャップに苦しみます。
希望する条件が多くなるほど家賃が上がることは間違いありません。
家賃に影響する隠れた条件がある
物件の家賃に影響を及ぼすのは大家さん(家主)に依る部分もあります。
大家さんの経済状況による
色々な条件を照らし合わせて近い条件で同じような部屋はたくさんありますが、家賃が結構違うことが多々あります。
それは大家さんの価値観が違うからです。
「お金は人格を形成する」
経済的な余裕がある大家さんは良心的な姿勢でお客様に寄り添うことができます。
なので「学生さんだから」と相場よりも安い水準で貸し出しをすることも多いです。
大家さんの姿勢が違う
お金の無い大家さんは、不動産屋さんにこう言います。
「高い家賃で早く満室にしてくれ」
お金のある大家さんは、不動産屋さんにこう言います。
「安くても良いからよろしくお願いいたします」
不動産屋さんは、経済的に余裕があり不動産屋さんにも配慮できる優しい大家さんを応援したくなります。
そういう物件に巡りある可能性を高めるには早めの準備しかありません。
家賃の下がる条件は決してマイナスではない
家賃の下がる条件は前述した「価値が高くなる要素」の反対です。
ただ同等条件でも価格のバラツキは必ずあります。
そこには設備面や立地などの良し悪しもありますが、家主様の状況も関係してくるので、正しいお部屋探しで、効率的にたくさんのお部屋を比較することが大切ですね。
絶対条件と妥協できる条件に分ける
譲れない絶対条件と妥協できる条件をしっかり分けてください。
事前に分けておくことで、不動産会社で流されて失敗する妥協を回避できます。
絶対条件を妥協してしまったときに失敗する部屋探しが発生します。
譲れない条件を守るための諦めも大切
優先順位の高い条件を守りましょう。
「そんな素敵なお部屋はどこにある?」不動産屋さんはたくさん直面します。
皆様が考えている理想のお部屋はない可能性も想定しておくべきです。
お部屋探しは妥協が必要です。
結局は家賃相応に落ち着く
「家賃の下がる条件」でご紹介しましたが、皆様全員が良心的な家主様とご縁があって、破格物件を契約できるわけではありません。
そのため、多くの方が「家賃相応」に落ち着きます。
失敗しない部屋探しのために妥協が重要
部屋探しの条件を明確化し、優先順位をつけることで失敗しない妥協をすることができます。
完璧な部屋はなかなかありません。
どこかで妥協点を見つけ、最終的にはお客様自身が部屋に寄り添う姿勢も大切です。
守るべき絶対条件と妥協できる条件はしっかり分けておくことで、失敗しない部屋探しができます。
部屋探しをする時期と方法
いつからどうやって部屋探しをスタートして内見するかをまとめました。時期や方法についてはお悩みが多いところです。
step.1 お部屋探しはいつから?
【大学生の部屋探し】いつからスタートがおすすめ?優良物件が多い時期を不動産営業マンが解説|series#1
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step.2 お部屋探しはどうやって始める?
【大学生の部屋探し方法】大学生協と不動産屋はどっちがおすすめ?不動産営業マンが解説|series 2
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step.3 お部屋探しの条件
【大学生の一人暮らし】失敗しない部屋探しの条件設定ポイントseries#3
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step.4 お部屋の内見(見学)
【大学生の部屋探し】内見で確認するポイント|不動産営業マンが解説series#4
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申込・契約手続きから入居までの流れ
申込・契約手続きから入居までの流れを簡単にまとめておきます。
step.2 寸法を測る
【賃貸物件探し】部屋の採寸すべき場所と道具|事前準備とリストアップseries#6
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step.3 契約手続きと引越準備
【大学生一人暮らしで入居前にやること】引越し準備に必要なものリストとポイントseries#7
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step.4 入居日当日
【大学生一人暮らし】入居日にやることと注意点|引越しのコツseries#8
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step.番外編2 解約
賃貸物件の退去・解約!大学生のお部屋のポイント(新入生編) series#12
まとめ
本記事の内容をまとめます。
本記事の内容
・部屋探しの条件をリストアップすることで失敗を防げる
・絶対条件と妥協できる条件に分ける
条件設定をしっかりすれば、不動産会社に行く前に部屋探しの成功確率をグッと高めることができます。
賃貸物件の内見についてまとめた記事をご用意しました。
ぜひご覧ください。